昔から奥出雲仁多郡で採れる米は、「仁多米」として全国の米どころの中でも『西の横綱』と言われる美味しいお米です。特に馬木(まき)地区は、中国山脈国定公園吾妻山の麓の盆地で神話のふるさと『八頭(やまた)のおろちの伝説』で知られる斐伊川源流域で、清らかな水や夏場の昼夜の気温差に加え、島根和牛の産地として各農家には和牛が飼育されているため、堆肥等有機物をたっぷり含んだ肥沃な土が独特の美味しいお米の生産を可能にしています。
この地方の水田は標高300~500メートルにあり、登熟期間に日較差(昼夜の気温差)が大きく、そのため米粒内でのデンプン蓄積が多く、逆にタンパク質が必要以上に増えず、乳白粒が少ない良質米ができます。
出雲国風土記にも語られているように、昔から稲作と一体となった和牛の飼育が盛んな土地柄が、有機質に富んだ水田を育んでいます。その稲作の元肥に堆肥を使い、稲を刈り取った後の稲藁を飼育の飼料にしています。 |
地域面積の86%を占める豊富な森林に覆われた花崗岩から湧き出るミネラル分たっぷりの石清水、そして太古から蓄えられた森の養分と、12月下旬から3月上旬までの積雪により、雪どけ水に含まれたミネラル分が水田を潤し、美味しいお米を生産します。
農薬をできるだけ使わない自然農法にこだわり、山間の棚田状の地形のため徹底した水田の水管理、畦畔の草刈りなどを丹念に行って病害虫の発生を防ぐなど、収穫まで絶えず気を配っています。
当地のNPO法人コスモ銀河計画が生産している野菜くず・米糠・魚のアラなどを使った有機肥料(マイクロベース)を使用し、自然環境に配慮した「循環型農業」を実践しております。
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